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FAQ エボラ出血熱について聞きたい

《よくある質問》
Q:エボラ出血熱とはどのような病気ですか?
A:
エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症です。
エボラウイルスに感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は、2~21日(通常は7~10日)です。
主に、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状に続き、嘔吐、下痢、腹部痛、出血等の症状が現れます。

Q:どのようにしてエボラウイルスに感染するのですか?
A:
エボラ出血熱は、主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に直接触れることにより感染する疾病であり、症状のない患者からは感染しません。
また、エボラ出血熱は、インフルエンザ等とは異なり、咳やくしゃみを介してヒトからヒトに簡単に伝播する病気ではありません。
空気感染もしません。
このため、一般の日本人旅行者が感染するリスクは非常に低いと考えられます。

Q:エボラ出血熱はどこで発生していますか?
A:
1970年代以降、中央アフリカ諸国(コンゴ民主共和国、スーダン、コンゴ共和国、ウガンダ、ガボン等)で、しばしば流行が確認されており、2013年末から2014年夏には、初めて西アフリカ(ギニア、リベリア、シエラレオネ)でも爆発的な流行が発生しました。
2018年には東アフリカ(ウガンダ、ルワンダ、南スーダンなど)に隣接するコンゴ民主共和国北東部(北キブ州、イツリ州)でも流行が発生し、2019年6月には隣国ウガンダ共和国のカセセ県、同年7月には北キブ州の州都ゴマで患者が確認されています。WHOは、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生が新たに北キブ州の州都ゴマに及んだことを受けて、7月18日、この事態が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に該当すると宣言しました。
また、WHOは、非公式な情報としつつも、同年9月にタンザニア最大の都市ダルエスサラームでエボラ出血熱の疑いのある患者が発生したとの情報を受け取ったと発表しました。
直近では、2022年9月20日、ウガンダ共和国(以下、「ウガンダ」という。)保健当局が、9月19日にウガンダ中央部ムベンデ(Mubende)県マドゥドゥ(Madudu)小郡の村で患者が確認されたことを受け、スーダン型エボラウイルス(以下、「SUDV」という。)によるエボラウイルス病の発生を宣言しました。(2023年1月11日終息宣言)
現在、日本における感染は確認されておりません。
日本国内において、エボラ出血熱に感染する可能性は極めて低いと言えます。

Q:アフリカの発生国を旅行しても安全でしょうか?
A:
海外渡航前に、「厚生労働省検疫所」や「外務省の海外安全情報」のホームページなどで現地の流行状況等、最新情報を確認し、流行地域への不要不急の渡航は避けてください。
万一、発生地域からの帰国(入国)1か月以内に、発熱の症状が見られた場合は、直ちに札幌市保健所感染症総合対策課(電話:011-622-5199)にその旨連絡をしてください。

Q:エボラ出血熱の発生国から帰国後に熱が出ました。どうすれば良いですか?
A:
直ちに札幌市保健所感染症総合対策課(電話:011-622-5199)にその旨連絡をしてください。
エボラ出血熱の疑いがある場合は、感染症指定医療機関(北海道内では市立札幌病院)に入院していただくことになります。
感染症指定医療機関以外の一般の医療機関の受診については、控えてください。

《お問い合わせ先》
【保健所感染症総合対策課感染症総合対策係】(電話:011-622-5199)

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