FAQ 地下鉄及び路面電車内での携帯電話の取り扱いの変更について
現在、地下鉄車内における携帯電話の取扱いは、専用席付近を電源OFFエリアに指定し、路面電車車内では、一律電源OFFとしていますが、このたび、携帯電話の取り扱いについて、下記のとおり変更いたします。
《取り扱いの変更内容》
変更日:平成25年(2013年)12月2日から
地下鉄は専用席とその前のつり革の位置は事前に電源をお切りいただくか、電波を発信しない状態に設定の上、ご使用を控えていただくようお願いします。
またそれ以外の場所については携帯電話をマナーモードにしていただき、通話を控えてください。
路面電車は優先席とその前のつり革の位置は事前に電源をお切りいただくか、電波を発信しない状態に設定の上、ご使用を控えていただくようお願いします。
またそれ以外の場所については携帯電話をマナーモードにしていただき、通話を控えてください。
《取り扱いを変更した経緯等について》
(1)近年は、携帯電話やスマートフォンを含む移動通信端末の種類や機能が大幅に増え、災害時の情報伝達手段としても欠かせないツールとなっています。
(2)これまで、案内表示や車内放送等により取扱いについての啓発を行っているものの徹底されていないことから、携帯電話使用に関するトラブルが原因で列車遅延に発展し、利用者に迷惑をかける事案が度々発生しています。
このことから、利用者が判りやすいように、携帯電話の使用できない箇所を地下鉄は専用席とその前のつり革の位置、路面電車は優先席とその前のつり革の位置に限定し、それ以外はマナーモードでの使用を認め、エリアを明確化してトラブルの防止を図ることを目的としています。
《心臓ペースメーカー等医療機器への影響について》(総務省の指針の変更内容)
総務省が行っている調査によると、心臓ペースメーカー等により影響があるとされていた従来の通信方式の携帯電話サービスが平成24年7月末に終了して、影響は大幅に軽減したとされています。
携帯電話の電波による心臓ペースメーカー等の植込み型医療機器への影響範囲について、従来の総務省の指針においては22㎝以上離すこととされていましたが、平成25年1月の改正により15㎝に変更されました。また、身動きの自由に取れない状況下での取扱いについて、「電源OFF」のみの表現から改め、電波を発射しない状態に切り替えることが望ましいとされました。
《「マナーモード」エリアでの携帯電話の使用について》
使用を控える範囲以外では、通話以外の機能(メール、インターネット、音楽プレーヤー、ゲームなど)についてはマナーモードにてご利用いただけます(従来どおり)。
ただし、携帯電話の「ながら歩き」やイヤホンからの「音漏れ」に対することについて、苦情が寄せられていることから、周りのお客様のご迷惑にならないようマナーに関するご協力をお願いしていきます。
《地下鉄車内におけるマナー啓発方法について》
車内放送、ポスター等によりマナー啓発を行います。
また、職員、巡回警備員などが、携帯電話の使用を控える範囲での使用を見かけた場合は、ルール遵守のご協力依頼をするか、使用ができる座席へご案内をします。
《電源オフエリアを全廃できるか》
心臓ペースメーカー等に影響があるとされていた従来の通信方式の携帯電話が平成24年7月末に終了し、心臓ペースメーカー等への影響が大幅に軽減されたとはいえ、完全に影響がないわけではなく、総務省の指針においても15㎝以上の距離を置くべきとされています(この距離は心臓ペースメーカーを含む埋め込み型医療機器の国際規格も参考にされています)。
以上を踏まえ、心臓ペースメーカー装着者等も安心してご乗車いただける環境を提供することが公共交通事業者としての責務と考えていることから、一定のルールは必要と判断しています。
《心臓ペースメーカー利用者の専用席・優先席の利用について》
専用席・優先席はその対象者として、「内部障がいをお持ちの方」を含んでおり、心臓ペースメーカー利用者も対象としています。
《使用禁止エリアにおける、電波を発信しない状態での使用について》
電波を発しない状態かどうかは外から分からないため、他のお客様が不安に思う可能性があります。
このことから、エリア内では、電源を切るか、電波を発信しない状態にしたうえで、一律使用しないようお願いしています。
利用する場合は、エリア外に移動してご利用いただきます。
《他都市の地下鉄における導入事例について》
他都市の地下鉄事業者においては、「優先席付近では混雑時のみ電源オフ、それ以外はマナーモード」としています。
《お問い合わせ先》
地下鉄について【交通局高速電車部業務課】(電話:011-896-2744)
路面電車について【一般財団法人札幌市交通事業振興公社 電車事業所】(電話:011-551-3944)